GLOBAL × Local 包摂的未来社会を目指すGLIF-Lab
ABOUT
包摂的未来社会の構築にむけた社会科学的実証研究 GLIFはクボタ東大協創事業の一環です
包摂型社会は、めざすべきひとつの未来像である。「誰ひとりとりのこさない」社会は持続可能な未来として国際連合によって2015年に提唱され、その実現のために17の開発目標が設定された。より良き未来において、だれもが幸せを実感できる包摂的な社会の実現には、特定の国を超えた地球(グローブ)レベルのウェルビーイングを目指すことが求められる。
一方、人々の生活は、その地域の歴史、文化、政治等の諸制度、さらには地理的状況によって様々である。日本はアジアで最初に産業化を達成し、経済発展した国であると同時に、いま地球上で最も高齢化した社会でもある。そこで、本講座では、(1) 地域とそこに生活する人々の多様性を考慮したウェルビーイングの検討、(2) 国連を始めとする国際的な場での議論・検討に関する迅速な情報共有、(3) 包摂に関連する諸課題に関連した日本モデルの汎用性の検討、そして(4)グローバル若手人材の育成、という4つの柱を中心に展開する。
- I. さまざまな地域に生活する人々の多様性と共通性を考慮したウェルビーイングの検討
- II. 国連を始めとする国際機関を中心とするグローバルな議論・検討に関する情報収集と整理、分析
- III. グローバルとローカル(グローカル)な視点から、包摂についてのマクロ・ミクロな実証データに基づく検討
- IV. 技術とコミュニティ、社会に関連した日本モデルの汎用性の検討
- 1. 包摂的社会への変革を先導する技術革新
- 2. 多様な人々のウェルビーイング獲得
包摂型グローカル未来社会寄付講座研究室
Exploring more comprehensive Well-being index 包摂的なウェルビーイングの検討
本寄附講座では、「誰一人取り残さない」ことを中心に据えた包摂的な社会の実現を目指し、ウェルビーイングを多角的に検討します。
社会的弱者とされる女性、子ども、高齢者、障害者、外国人など、多様なグループに焦点を当て、彼らが抱える問題の実態を地域のマクロ統計や人々へのインタビュー調査を含む多様なデータから明らかにします。
また、グローバルとローカルの両視点から、特定の地域コミュニティやニーズに応じた解決策を提案し、現行の政策効果を検討します。
Assessment of the Applicability of the Japanese Model 日本モデルの汎用性の検討
日本は産業化を早期に達成し、現在は世界で最も高齢化が進んだ社会です。
こうした日本の経験と知見を、他国にも適用可能な汎用的モデルに発展させるために検討します。
特に、グローバルサウスなど若い人口構成を持つ地域において、日本の高齢化社会における社会保障制度やコミュニティ支援の取り組みがどのように役立つかを研究します。
Nurturing Young Talent 若手人材の育成
未来の社会を支える若手人材の育成も、本講座の重要な柱です。
持続可能な社会の実現には、多様な視点と革新的なアイデアを持つ人材が必要不可欠です。
本講座では、若手研究者や学生との共同作業を通して、国内外のネットワーク作りを支援し、今後のキャリアを展開する上の一助になるよう最先端の研究に触れる機会を積極的に提供します。
これにより、彼らがグローバルな視野で、地域社会の課題解決にも貢献しうるグローバル人材となるよう支援していきます。
MEMBERS
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八木信行教授
東京大学大学院 農学生命科学研究科 農学国際専攻・国際水産開発学研究室 -
加藤洋一郎教授
東京大学農学生命科学研究科 農学国際専攻・国際植物資源科学研究室 -
佐藤赳准教授
東京大学農学生命科学研究科 農学国際専攻・国際環境経済学研究室 -
白波瀬佐和子特任教授
東京大学農学生命科学研究科 農学国際専攻・包摂型グローカル未来社会寄附講座